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「Flash Player」や「Adobe Reader」に深刻な脆弱性、一部悪用も - パッチは11月に

Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」や「Adobe Reader」「Acrobat」に深刻な脆弱性が見つかったとして、アドバイザリを発表した。アップデートの提供は11月初旬から中旬にかけて予定している。

脆弱性が明らかになったのは、WindowsやMac、Linux、Solaris向けの「Adobe Flash Player 10.1.85.3」や、Android向けに提供されている「同10.1.95.2」および以前のバージョン。

また「Adobe Reader 9.4」「Acrobat 9.4」や一緒に提供されているコンポーネント「authplay.dll」にも脆弱性が含まれる。「Adobe Reader 8」「Acrobat 8」やAndroid向けの「Adobe Reader」は影響を受けないとしている。

脆弱性が悪用された場合アプリケーションがクラッシュし、システムが奪取される可能性がある。「Adobe Flash Player」に悪用の報告はないものの、「Adobe Reader」「Acrobat」については、すでにゼロデイ攻撃が発生しているという。

同社では、「Flash Player」のアップデートを11月9日までに提供するとしており、「Adobe Reader」「Acrobat」については、11月15日の週にリリースを予定しているという。

(Security NEXT - 2010/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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