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ゆうちょ銀、カード郵送時の封筒に他顧客の個人情報を誤印字 - 原因はプログラム不具合

ゆうちょ銀行がクレジットカードを郵送した際、封筒に他顧客に関する個人情報が誤って印字されていたことがわかった。カード利用に影響はないが、同社ではカードを再発行するとしている。

同行発行のクレジットカード「JP BANK JCBカード」を郵送した際、封筒に本来の受取人の氏名と住所にくわえ、関係ない別の顧客の氏名と住所の一部が誤って印字されたもの。新規申し込みや再発行の手続きにより9月13日、翌14日に発送された1万933件で不具合が発生し、9月17日の時点で4118件がすでに配達済みだった。

原因は、同社がクレジットカード業務を委託していたJCBの再委託先において、宛先印字に利用されていたプログラムの不具合で、事前にテストを実施していたものの、今回事故が起こったケースを想定したテストは行われていなかったという。

現時点で誤配達は確認されておらず、同社では書留郵便であることから、誤って印字された住所に配達される可能性は低いと説明。また誤って印刷された顧客情報が不正に利用されたとの報告もないという。印字ミスによるカードへの直接的な影響について否定しているが、同社ではすべて回収し、新しいカードを再発行する方針。

(Security NEXT - 2010/09/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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