Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

DV被害者の住所を加害者に誤って漏洩 - 日野市

東京都日野市は、支援措置対象であるドメスティックバイオレンス(DV)の被害者に関する住所を、誤って加害者へ送付するミスがあったことを公表した。

同市によれば、5月29日に児童手当現況届の提出を求める書類をDV加害者へ送付した際、書類に支援措置対象となっていた別居する被害者と児童の住所を誤って記載するミスがあったという。6月1日に書類を受け取った加害者より非開示の住所が記載されているとの指摘があり問題が判明した。

児童手当現況届では、児童が別居している場合には住所の記載を求めており、システムでは住所をあらかじめ印字するよう設定されていた。文書を発送する前に支援措置対象者を除外する必要があったが、作業において確認漏れがあった。

同市では6月1日に加害者宅を訪問して書類を回収。翌2日に被害者に謝罪し、安全確保のため転居を希望する場合などは対応することを伝え、その後も定期的に連絡を取っている。

今回の問題を受け、同市は同様の問題が発生していないか確認した。また児童手当現況届において別居自動の住所を印字しない設定へ変更している。

(Security NEXT - 2023/08/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサム被害でシステム障害、グループ各社に影響 - テイン
公開PDF資料に個人情報、県注意喚起きっかけに判明 - 菊池市
小学校で個人票を誤配布、マニュアルの認識不十分で - 大阪市
ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
ネット印刷サービスにサイバー攻撃、個人情報流出か - ウイルコHD子会社
英国ブランド通販サイト、約3年間にわたりクレカ情報流出の可能性
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
ランサム攻撃者が犯行声明、事実関係を確認中 - アスクル
ペット保険システムから契約者情報など流出した可能性 - アクサ損保
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加