MS、「緊急」8件含む14件のプログラムを公開 - 公開済み3件を含む34件の脆弱性を解消
マイクロソフトは、8月度のセキュリティ更新プログラムを公開した。深刻度が「緊急」とされるプログラムが8件、「重要」が6件。すでに情報が公開されている3件の脆弱性も含む34件の脆弱性を解消した。
深刻度が「緊急」とされるプログラムは同社の事前予告どおり8件。マイクロソフトセキュリティレスポンスチームセキュリティスペシャリストの松田英也氏によれば、なかでも「MS10-052」「MS10-055」「MS10-056」「MS10-060」の4件が比較的優先度が高いプログラムだという。
「MS10-052」は、「Microsoft MPEG Layer-3コーデック」の不具合に対処したプログラム。細工された「aviファイル」を再生し、脆弱性が悪用された場合、リモートでコードが実行されるおそれがある。影響を受けるのは「Windows XP」と「Windows Server 2003」に限定されるものの、ウェブの閲覧のみで攻撃を受ける可能性がある。「Cinepak Codec」の脆弱性についても、メディアファイルやストリーミングコンテンツの視聴時に影響を受ける脆弱性で「MS10-055」にて対応した。
一方「MS10-056」では、RTF形式のメールを開いたりプレビューした場合にコードが実行されるおそれがある「Word」の脆弱性を解決。「同2010」以外の製品に影響がありMac版も対象となっている。「Office 2000」以降で「Office関連製品」の脆弱性について、深刻度が「緊急」に設定されたプログラムは同プログラムがはじめて。
(Security NEXT - 2010/08/11 )
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