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BINDに「RRSIGレコード」の処理に不具合 - DoS攻撃を受ける可能性

日本レジストリサービスは、「BIND 9.7.1」「同9.7.1-P1」に脆弱性が含まれており、DNSSEC運用時にDoS攻撃を受ける可能性があるとして注意を呼びかけている。

DNSSECにおいて署名情報を格納する「RRSIGレコード」の処理に不具合が見つかったもの。対象バージョンのnamedをキャッシュDNSサーバとして動作させ、トラストアンカーを設定してDNSSECによる名前検証機能を有効にした場合、実装上の不具合によりRRSIGレコードの検索要求が無限ループする結果、権威DNSサーバに対するDoS攻撃が成立するという。

「同9.7.1-P2」へアップデートすることで脆弱性を解消することが可能で、ルートゾーンのトラストアンカーを設定する前にアップデートするよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/07/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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