Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「ショートカット」に脆弱性、「表示するだけ」でコード実行のおそれ

「Windows」で利用されている「ショートカットファイル」の処理に脆弱性が含まれていることが判明し、複数のセキュリティの専門機関が注意喚起を行っている。細工されたファイルを表示するだけでコードが実行されるおそれがあり、すでに悪用も確認されている。

「Windows」において、他ファイルへの参照に利用される「ショートカット」のファイル処理に脆弱性が判明したもの。細工が施されたファイルを「Windows Explorer」上で表示することにより、コードが実行される可能性がある。

ローカル環境やリモート環境のほか、USBメモリや外部メディア上でも影響を受けるため、オートラン機能などを悪用してショートカットファイルを表示されるといった攻撃も可能となっている。

すでに脆弱性を悪用するマルウェアも確認されており、国内外のセキュリティ機関が注意喚起を実施。緩和策として、攻撃に悪用されるおそれがあるオートラン機能の停止や、ユーザー権限のコントロールなど対応を呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/07/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Perl向け暗号ライブラリ「CryptX」に複数脆弱性
監視ソフト「IBM Tivoli Monitoring」にRCE脆弱性 - 早急に更新を
掲示板ツール「vBulletin」に深刻な脆弱性 - 実証コードや悪用も
ZohoのExchange監視ツールに深刻な脆弱性 - アップデートを
「Wazuh」や「Windows WEBDAV」の脆弱性悪用に注意
「Firefox」に脆弱性、アップデートを公開 - 「クリティカル」との評価も
「Adobe Commerce」に緊急対応必要な脆弱性 - 「Magento」も注意
Adobe、複数製品にアップデート - 250件以上の脆弱性を解消
Pythonの「tarfile」モジュールに脆弱性 - クリティカルも
「M365 Copilot」に情報漏洩の深刻な脆弱性 - すでに修正済み