Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

報道減るも今だに感染を広げる「Conficker」

F-Secureは、2009年第2四半期を総括し、注目すべきトピックとして「Confickerワーム」やPDFファイルの脆弱性、サイバー犯罪に対する国際協調を挙げている。

同社は総括のなかで、「Downadup」や「Kido」といった別名でも知られる「Conficker」ワームについて、「近年最大のマルウェアといっても過言ではない」とその危険性を改めて指摘した。

セキュリティ業界が協力し、対策に成功を収めた点を評価しつつも、一方で前四半期に比べメディアへの露出が低くなっているが、依然として感染拡大が広がっているとして注意を呼びかけている。

また標的型攻撃に利用されるファイル形式が、2008年はWordファイルが中心だったが、2009年前半にはPDFファイルへ移行しているとし、Adobe Systemsが対策に乗り出していることを取り上げた。

金銭目的の攻撃が増加するサイバー犯罪については、米オバマ大統領が5月に「サイバーセキュリティ対策計画」について演説したことに触れ、こうした国境を超えた協力体制に対し同社では歓迎の意を表明している。

エフセキュア
http://www.f-secure.co.jp/

(Security NEXT - 2009/07/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

動物保護管理センターで緊急連絡用携帯電話を一時紛失 - 新潟県
HPE Arubaの「AOS」に複数の脆弱性 - アップデートを公開
「Node.js」に複数脆弱性 - 1月21日にアップデート予定
「Node.js」のEOL版に重大な脆弱性 - すみやかに更新を
委託先で法定調書作成用の資料を誤送信 - 東急グループ会社
保護者の同意書を紛失、小学校職員室の机で保管 - 神戸市
「Sentry」のSSOに脆弱性 - なりすましのおそれ
Ivanti、3製品でアップデートを公開 - 脆弱性を解消
「Aviatrix Controller」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「NVIDIA Container Toolkit」に複数脆弱性 - アップデートを公開