難読化で検知逃れるAdobe Reader狙った新たな攻撃が発生
日本IBMは、「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」の脆弱性を狙ったあらたな攻撃を4月6日に確認したことを明らかにした。
同社が確認したPDFファイルは細工が施されており、3月にセキュリティパッチが公開された脆弱性「CVE-2009-0927」だけでなく、比較的古い脆弱性「CVE-2007-5659」「CVE-2008-2992」に対する攻撃コードも含まれている。
攻撃コードは、IDSやIPS、ウイルス対策ソフトによる検知を回避するため難読化されていた。また読み込まれたアプリケーションのバージョンによって、攻撃を変化させている。
同社は、最近「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」の脆弱性を狙う攻撃の傾向として、1ファイルに複数の攻撃コードが含まる特徴があると指摘。同社は最新バージョンへアップデートすることにより脆弱性を対応することができるとして、対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2009/04/15 )
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