Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

海外からも侵入するUSBメモリ感染ウイルス

トレンドマイクロが対応した「WORM_AUTORUN」の感染事例がそれを物語っている。

被害に遭ったのは、従業員2万人規模の製造業だ。海外にも展開する大手だが、海外の工場で利用したUSBメモリにウイルスが感染。国内に持ち込まれて組織内部に拡大した。

従業員がUSBメモリを持ち帰るたびにウイルスへ感染し、ネットワーク経由で二次感染が広がったという。組織内部では毎月50から60件の感染が発覚し、いずれもUSBメモリ経由で侵入したウイルスと見られている。感染期間も2007年はじめから2008年6月と長期にわたっていることからも感染を繰り返していたことを示している。

さらにウイルスはダウンロード機能を追っており、別のトロイの木馬をダウンロードするなど、やっかいな複合感染に発展。クライアントPCやサーバ、メール向けのウイルス対策製品だけでは防げなかったという。

090106tm5.jpg
トレンドマイクロによる感染の模式図(クリックで拡大)

(Security NEXT - 2009/01/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

メール誤送信で会員のメアド流出 - 不動産ファンド運営会社
ファイル共有設定ミスで意図せずCC送信 - メアド閲覧可能に
個人情報含むPCで侵害確認、影響を調査 - 小樽商科大同窓会
ウェブ問合フォームの入力情報が外部流出 - 川本製作所
サーバに攻撃の痕跡、一部情報流出を確認 - 人材サービス事業者
フィッシング報告が減少、URLは9%増 - 4分の3超が独自ドメイン
2025年3Qのネット銀不正送金被害 - 件数、金額ベースともに7割減
2025年3Qクレカ番号盗用被害、3年ぶりに100億円を割り込む
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
高校で1クラス分の出席簿が所在不明に - 神奈川県