Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

PHPにクロスサイトスクリプティングの脆弱性 - JVNが注意喚起

情報処理推進機構(IPA)やJPCERTコーディネーションセンターが運営する脆弱性情報のポータル「JVN」は、開発言語「PHP」に見つかったクロスサイトスクリプティングの脆弱性について注意を呼びかけている。

脆弱性が含まれるのは、「PHP 5.2.7」やそれ以前のバージョン。内部フィルタ処理の問題によりエスケープ処理を行う「magic_quotes」の処理が正しく行われないもので、クロスサイトスクリプティングが発生するおそれがる。エラー出力を抑制する設定「display_errors=off」にしている場合は影響を受けないとしている。

脆弱性を解消した「PHP 5.2.8」が8日より公開されており、アップデートやフィルタ処理の設定変更により問題を回避できる。

JVNによれば、脆弱性はインターナショナル・ネットワーク・セキュリティの佐名木智貴氏がIPAへ報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行ったという。

PHPにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
http://jvn.jp/jp/JVN50327700/

JVN
http://jvn.jp/

PHP
http://www.php.net/

(Security NEXT - 2008/12/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PowerDNS Recursor」にDNSキャッシュポイズニングの脆弱性
「Cisco ISE」「PaperCut NG/MF」の脆弱性狙う攻撃に注意
「Cisco ISE」の複数脆弱性を狙う攻撃が発生 - 早急に対処を
Bitnamiの一部「Helm Chart」に脆弱性 - 機密情報漏洩のおそれ
SAML認証ライブラリに脆弱性の指摘 - CVE番号は「拒絶」に
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消
米当局、悪用脆弱性に6件追加 - SharePoint関連はランサムも悪用
「Apache httpd」のアクセス制御に脆弱性 - 条件分岐が常時「真」に
NVIDIAのGPUディスプレイドライバや仮想GPUソフトに複数脆弱性
GitLabにXSSなど複数の脆弱性 - アップデートを呼びかけ