Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ワードパッドのテキストコンバーターに脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生

マイクロソフトは、Windowsに標準搭載されているワードパッドのテキストコンバーターに脆弱性が見つかったとしてアドバイザリを公開した。

ワードパッドを使用して特別に細工されたWord 97ファイルを表示すると、任意のコードが実行されるおそれがあるというもの。影響を受けるOSは、Windows 2000、Windows XP SP2およびWindows Server 2003。

同社では、すでに脆弱性を悪用する標的型攻撃を確認しているという。ただし、脆弱性は公開されておらず、脆弱性の危険性は限定的であると説明している。同社では調査が完了次第、同脆弱性を解消するセキュリティ更新プログラムを提供する予定。

限定的な回避策として、Word 97ファイル形式用のワードパッドテキストコンバーターを無効にする方法を紹介しているほか、Windows XPを利用している場合には、影響を受けないSP3への更新を推奨している。

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ(960906)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/960906.mspx

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(Security NEXT - 2008/12/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Elastic Cloud Enterprise」に深刻な脆弱性 - アップデートやIoCを公開
「7-Zip」のzipファイル処理に脆弱性 - 7月公開の新版で修正済み
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto
「Flowise」のRCE脆弱性 - 旧版に影響と説明
「AWS Client VPN」に権限昇格の脆弱性 - macOS版のみ影響
IBMのアクセス管理製品に深刻な脆弱性 - アップデートを提供
「Unity」ランタイムに脆弱性 - 利用アプリは要再ビルド
「Oracle E-Business Suite」が標的に - 更新や侵害状況の確認を