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欧米で流行する偽ウイルススキャナ「AntiMalwareGuard」にご用心

オンライン上でウイルスのスキャンサービスを提供していると見せかけ、マルウェアをインストールする手口が9月下旬から欧米などで流行しているとして、G DATA Softwareが注意を呼びかけている。

問題となっている手口は、偽装ウイルス対策ソフト「Antimalware Guard」を利用したもので、以前流行した「WinAntiVirus」と類似した攻撃。ウイルスが仕掛けられたサイトを閲覧すると「ウイルス感染の恐れあり」「エラーを発見」といったメッセージを表示し、あたかもウイルス感染を検知したようにみせかけ、ウイルス対策ソフトの導入を勧める。

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オンラインスキャンに見せかけた「Antimalware Guard」

誤って導入するボタンなどをクリックすると、亜種が1000件以上の見つかっているトロイの木馬型ダウンローダー「FraudLoad」などがダウンロードされ、さらに登録を理由にクレジットカード情報や電話番号、メールアドレスなど個人情報の詐取も試みるという。

同社ではこうした攻撃から身を守るため、最新定義ファイルを適用したウイルス対策ソフトの利用、ウェブページのウイルスチェック、OSやブラウザのアップデート、JavascriptやActiveXなど停止など、対策を呼びかけている。

(Security NEXT - 2008/10/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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