Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

LocalSystemに特権を昇格できる脆弱性でマイクロソフトがアドバイザリ

マイクロソフトは、認証されたユーザーがLocalSystemに特権を昇格できる脆弱性についてアドバイザリを公表した。

NetworkServiceやLocalServiceのアカウントのコンテキストで、細工されたコードを実行した場合、同様のサービスで実行している別のリソースに対するアクセス権を取得する可能性あり、そのプロセスの中に、NetworkServiceやLocalServiceのプロセスを、システム内のほとんどすべてのリソースへアクセスできるLocalSystemへ特権を昇格できる機能がある。

Windows VistaやWindows XP Professional SP2、Windows Server 2008、同2003などが影響を受けるおそれがあり、IISやSQL Serverなど認証されたコンテキストでユーザーが指定するコードを実行できる場合には注意が必要となる。

同社によると、脆弱性を悪用する攻撃は確認していないという。同社ではウェブサイトで回避策を公開しており、調査終了後にセキュリティ更新プログラムの提供なども含め対策を講じる予定。

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ (951306)
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/advisory/951306.mspx

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(Security NEXT - 2008/04/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Exchange Server」のハイブリッド構成に深刻な脆弱性 - MSが定例外アドバイザリ
「ICS」や「Avalanche」などIvanti複数製品に脆弱性
SAP、月例アドバイザリを公開 - 複数の「クリティカル」脆弱性
Fortinet、「FortiOS」に関する複数の脆弱性を解消
「FortiSIEM」に深刻なRCE脆弱性 - 実用的な悪用コードも
オンライン会議ツール「Zoom」に「クリティカル」脆弱性
Adobe、13製品にセキュリティパッチ - 脆弱性68件に対応
MS、8月の月例セキュリティ更新で100件以上の脆弱性に対応
Omnissaのメールセキュリティ製品にSSRFの脆弱性 - アップデートが公開
米政府、「Exchange Server」脆弱性で緊急指令 - 週末返上での対応求める