ネットバンクの不正払戻が減少、平均被害額は前四半期の5分の1以下に
金融庁は、2007年度第3四半期におけるインターネットバンキングによる預金の不正払い戻しの被害発生状況を取りまとめた。
2007年10月から12月までに発生したインターネットバンキングの不正取引は、件数ベースで過去最悪となった前四半期の70件から52件へ減少した。
依然として前年同期を大きく上回っており、2007年第3四半期を迎えた時点ですでに2006年の2倍弱となる191件が発生しているが、2006年以降続いていた増加傾向から減少に転じた。被害の中心は主要銀行で、それ以外は第二地銀で発生した1件のみだった。
一方、被害額は900万円台と過去最低を記録。1件あたりの平均被害額については前四半期の95万円から18万円と5分の1以下に減少し、従来最低額だった75万円を大きく割り込んだ。
被害への補償については、52件のうち2件は補償しないことが決定。残り50件については調査や検討が行われている。
(Security NEXT - 2008/04/17 )
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