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USBメモリ経由のウイルス感染に注意 - トレンドマイクロレポート

トレンドマイクロは、2月のウイルス感染被害報告を取りまとめた。総報告数が大幅に増加したほか、USBメモリを介して感染を広げるウイルスが1位と5位にランクインしている。

同社によれば、2月の被害報告数は4316件で、1月の3268件から大幅に増加した。月の日数が少ないにもかかわらず増加したことから、攻撃が活発化している可能性もあるとして注意を喚起している。

今月、1位にランクインした「MAL_OTORUN1」と5位にランクインした「WORM_AUTORUN」は、いずれもUSBメモリのオートラン機能を悪用し、感染を広げるウイルスで、ネットワークの普及率が低く、メモリが頻繁に利用されるアジア圏での被害が目立っているという。

感染被害は、接続したコンピュータを経由し、別のUSBメモリにもおよぶ。また感染するとコンピュータから悪意あるサイトに接続し、あらたな不正プログラムをダウンロードさせるというウェブ経由の感染を引き起こすなど複合感染の可能性もある。

同社では、メモリの共有を避けたり、仕事用と家庭用を分けるといったルール作りや、メモリを接続した際に自動実行しないよう設定するなどの対策を実施するよう呼びかけている。

2月に同社が発表したウイルス被害報告のトップ10は以下のとおり。

1位:MAL_OTORUN1
2位:BKDR_AGENT
3位:TROJ_DELF
4位:JS_IFRAME
5位:WORM_AUTORUN
6位:TSPY_ONLINEG
7位:JS_PSYME
7位:TROJ_VB
9位:TSPY_NILAGE
10位:TROJ_DLOADER
10位:WORM_HUPIGON

(Security NEXT - 2008/03/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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