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国内銀行やISPを偽装するフィッシングサイトが多数現る

JPCERTコーディネーションセンターは、国内の金融機関やISPを装ったフィッシングサイトが多数報告されているとして、注意喚起を行った。

同センターによれば、従来より発生している金融機関のフィッシングサイトにくわえ、ISPのサイトを模したフィッシングサイトが報告されるなど、新しい動きを確認しているという。ISPのフィッシングサイトでは、ウェブメールにログインするためのIDやパスワードを入力させようとする事例が見つかっている。

同センターでは、フィッシングサイトの閉鎖に向けて関係者と連携を進めているが、閉鎖させてもすぐに別のIPアドレスで公開されることが予測され、根本的な解決は難しいとして、ユーザーやサーバ管理者に対し、セキュリティ対策の再確認を呼びかけている。

オンラインサービスの利用者向けの注意点として、「不審なメールに記載されたURLへアクセスしない」「サイトのドメイン名が正規サイトのものであるか確認してからアクセスする」「個人情報を入力する際にはサイトの安全性を確認する」ことなどを挙げている。

また不正アクセスを受けたサーバが踏み台にされるケースも多いことから、サーバ管理者に対し、脆弱性を解消するのはもちろん、パスワード総当り攻撃による侵入の防止や不要になったユーザーアカウントの消去、試験目的など長時間管理されていないサーバが放置されていないかなど、再度確認するよう求めている。

(Security NEXT - 2008/02/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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