ワンクリック詐欺の相談件数が過去最高 - IPA
情報処理推進機構は、8月におけるウイルスおよび不正アクセスの届け出状況を発表した。ウイルスの検出数および届け出件数は微減したが、ワンクリック詐欺に関する相談件数が過去最高となった。
8月のウイルス検出数は約49万個で、7月の51万個から4.3%の減少となった。また、届け出件数は2806件で、7月の3069件から8.6%減を記録した。検出数の1位は依然として「Netsky」で約42万個、全体の84.5%を占める。2位の「Zhelatin」は約3万個で全体の6.2%。先月の0.5%から大きな伸びを見せた。3位は「Mytob」で約2万個。
今年に入ってからウイルスの検出数が減少傾向だが、この点について同機構では、総務省と経済産業省が進める「ボット対策事業」の効果が現れているのではないかと分析している。
不正アクセスの届け出や相談を受けた件数は39件で、先月の35件より増加した。そのうち被害があったのは28件。SSHのパスワードがクラッキングされ不正にログインされたケースや、オンラインゲームのアカウント情報が盗まれたケースなどがあった。
また同機構へ寄せられた相談件数は1013件で、そのうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が330件と、相談開始以来最も多かった。特に、迷惑メールの本文に記載されていたリンクをクリックしたことで、不正なプログラムに感染するケースが報告されている。同機構では、迷惑メールは開かずすぐゴミ箱へ捨てるよう、呼びかけている。
(Security NEXT - 2007/09/05 )
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