Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「手軽」理由に増加する医薬品のネット流通 - 偽造医薬品に注意

インターネットの普及などを受け、医薬品が医療機関以外を通じて流通するケースが増加していることがわかった。ファイザーが、インターネット利用者を対象に3月24日がら27日にかけて調査を実施、判明した。

過去5年間に医療機関以外からの医薬品を入手した経験があるとしたのは15.4%。医療機関を受診せずに医薬品を入手する理由としては、4分の3が「手軽さ」を挙げている。また国内でも承認されている医薬品や頭痛薬や感冒薬などの市販薬を入手するケースもあり、製品自体を信用できるとする回答も6割を超えた。

ED治療薬や抗うつ薬、生活習慣病、抗がん剤など偽造医薬品が出回っており、危険性が指摘されており、偽造医薬品の危険性を37.3%が認知している。しかし、その上で入手するケースも17.2%にのぼる。さらに「がん関係の薬剤」が38.1%、「うつ関係の薬剤」が27.1%が副作用を経験しているという。

ファイザーでは、インターネットを利用した個人輸入など海外の医薬品が入手しやすくなる一方、偽造医薬品も一部流通しており、健康被害や詐欺といった危険があることを認識することが重要と注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2007/08/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Western DigitalのNAS製品「My Cloud」に深刻な脆弱性
「WordPress」にアップデート、複数脆弱性を解消 - 旧版利用者は注意
「NVIDIA App」「Nsight Graphics」に脆弱性 - アップデートを公開
「CODE BLUE 2025」29講演が決定 - AIチップ脆弱性から法的課題まで
島根県内の宿泊兼複合施設サイトで顧客情報流出の可能性
外部からの攻撃でシステム障害、一部授業に影響 - 中村学園大
8月のDDoS攻撃件数、前月比1.3倍 - 50Gbps超の攻撃も
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
Doxense製プリントサーバ管理ソフト「Watchdoc」に深刻な脆弱性
構成管理ツール「Chef Automate」に深刻な脆弱性 - 9月初旬に修正