ウェブ経由の感染事例が増加、スパム送信の踏み台に - トレンドマイクロレポート
ウェブ経由の感染を中心に、感染被害の報告数が全体的に増加傾向にあることがトレンドマイクロの調査でわかった。
トレンドマイクロがまとめた3月のウイルス感染被害レポートによれば、3月の被害報告数は7709件で、2月の6400件から増加した。昨年からの特徴である被害の分散傾向は続いているが、特にウェブ経由での感染増加が著しかったという。
また2位の「VUNDO」や3位の「DLOADER」、4位の「ZLOB」はいずれもトロイの木馬で、メールの添付ファイルなどで感染すると特定のサイトへアクセスし、亜種やほかの不正プログラムをダウンロードする。最近ではメール送信プログラムやメールアドレス収集プログラムをダウンロードさせ、感染コンピュータをスパム送信に利用する事例が増えている。
また国内では、実在の金融機関を装ったフィッシングサイトの存在が確認された。正規サイトに似せたデザインやロゴに騙されないよう、個人情報入力の際にはURLの確認などはもちろん、セキュリティソフトのパーソナルファイアウォール機能を活用するなど、細心の注意を払うよう同社では注意を喚起している。今月のウイルス感染被害トップ10は以下の通り。
1位:BKDR_AGENT
2位:TROJ_VUNDO
3位:TROJ_DLOADER
4位:TROJ_ZLOB
4位:JAVA_BYTEVER
6位:TROJ_VB
7位:ADWARE_BESTOFFERS
8位:WORM_SDBOT
9位:JS_INOR
10位:WORM_RBOT
(Security NEXT - 2007/04/03 )
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