Winnyやセキュリティソフトの押し売りの相談件数が増加 - IPAまとめ
情報処理推進機構(IPA)は、2006年12月のウイルス検出状況や不正アクセスの届出状況を発表した。11月に登場したウイルス「Nuwar」の亜種が複数発生し、大量に出回ったほか、Winnyやセキュリティソフトの押し売りに関する相談件数が増加傾向にあるとして注意を発している。
12月のウイルス検出数は約131万個で、前月の約158万個から17.3%の減少となった。届出件数に関しては3212件と、前月の3664件から12.3%の減少となった。検出数は「Netsky」が約67万個でトップ。2位は「Looked」で約23万個、3位は「Nuwar」で約17万個と続いた。
「Nuwar」は11月に見付かっていたが、12月末に複数の亜種があらたに出現した。亜種は年末を狙ったもので、「Happy New Year!」など新年の挨拶を装った件名で届き、添付ファイルを開くとウイルスに感染する。
また、昨年9月に発生した「Looked」の亜種が依然としてまん延している。同ウイルスは、オンラインゲームのIDやパスワードを盗むスパイウェア。オンラインゲームのIDが盗まれた場合、RMTを目的として不正にログインされ、アイテムなどが奪われるので注意が必要だ。
不正アクセスの届出件数は10件で、そのうち被害件数は9件だった。被害の内訳は、侵入6件、DoS攻撃1件、その他2件。不正アクセスに関連した相談件数は40件で、そのうち被害のあった件数は23件だった。
また「ワンクリック不正請求」に関する相談件数が130件だった。11月より減少したものの、年間を通じて多くの被害相談が寄せられた。Winnyに関する相談は、先月の12件から15件へ増加。セキュリティソフトの押し売りに関する相談は18件から31件へ大きく増加しており、依然注意が必要だ。
(Security NEXT - 2007/01/09 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
シルバー人材センターで広報配布名簿を置き配、所在不明に - 北広島市
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
【特別企画】専門家13人が「生成AI時代」のセキュリティを多角的に解説
学童保育で利用料決定通知書1クラス分が所在不明に - 和歌山市
個人情報残存する「就職先情報リスト」を学生に共有 - 摂南大
法人の不正送金被害が約8.6倍 - 金額ベースで個人を上回る
テゲ宮崎の通販サイト、管理ページが認証なしで閲覧可能に