IPA、7月の届出状況を発表 - スパイウェアによる被害が発生
情報処理推進機構(IPA)は、2005年7月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を発表した。
同発表によれば、ウイルスの検出数は約379万個と、6月の約385万個から1.7%の減少となった。また、届出件数は4536件となり、6月の4928件から8.0%の減少となった。そのうち、「W32/Netsky」の検出数は総検出数の75%を占める約284万個で、17カ月連続でトップとなった。続いて、「W32/Mytob」約80万個、「W32/Bagle」約5万個、「W32/Lovgate」約4万個となった。
また、ウイルスばかりでなく、パソコン内の情報を収集して外部に送信するスパイウェアが出回っており、金銭的被害も発生している。被害報告が寄せられているおもなスパイウェアとしては、オンラインゲームへのログインID、パスワードを収集し外部に送信する「Trojan/Lineage」や、メールアドレスを取得し外部に送信する「Trojan/Myftu」などが挙げられる。
特に「Trojan/Myftu」は、アダルトサイトなどで画像をクリックすることでパソコンにダウンロードされ、メールアドレスが収集される。さらに収集されたアドレスが、振り込め詐欺に利用されるケースも確認されているという。
不正アクセスの届出件数は53件で、そのうち被害のあった件数は10件だった。届出件数は、6月から倍増している。被害の内訳は、侵入3件、メール不正中継1件、DoS2件、アドレス詐称1件、その他3件だった。
(Security NEXT - 2005/08/05 )
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