静岡新聞の運営サイトが不正アクセスで改ざん - 閲覧者にウイルス配信
静岡新聞社は、同社が運営する就職情報サイト「新卒のかんづめ」に不正アクセスがあり、閲覧者がウイルスに感染している恐れがあると発表した。
同社では、同サイトへ不正アクセスがあり、一時サイトを停止していたが、それ以前にサイト閲覧者へウイルスを送付するようサイトが改ざんされていたことが明らかになったという。
感染可能性があるウイルスは、カカクコムが同様の被害にあったトロイの木馬「TROJ_DELF.RM」で、同社によれば、5月6日から5月16日15時の間に同サイトを閲覧した場合、感染した恐れがあるとして注意を促している。一部報道によれば、4万件のアクセスがあり、数件の感染が確認されているとう。
セキュリティベンダー各社によれば、同ウイルスは破壊活動は行わないが、キー入力操作を収集し、収集した情報を不正のリモートユーザーへ送付したり、ウイルス対策のプロセスを強制終了するといった活動を行う。
キヤノンシステムソリューションズ「NOD 32」のみ対応していたが、カカクコムの感染を受け、トレンドマイクロとシマンテックが追随した。
キヤノンでは、同ウイルスを「Win32/PWS.Delf.FZ」および「trojandownloader.small.AAO」と名付け、危険度を5段階中の4「感染が拡大している」としている。トレンドマイクロでは「TROJ_DELF.RM」とし、ダメージ度を「高」、シマンテックでは「Trojan.Jasbom」で、ダメージを「中」とし注意を促している。現在いずれの最新版でも削除が可能。
キヤノンシステムソリューションズ「NOD 32」の無料体験版で駆除できるほか、トレンドマイクロでは無料駆除ツールを提供している。
静岡新聞社では、「新卒のかんづめ」を復旧しサービスを開始している。
(Security NEXT - 2005/05/17 )
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