アイネスが業績予想を下方修正 - 個人情報漏洩の影響で
アイネスは、2005年3月期の通期業績予想を従来予想である4.5億円の赤字から22.5億円の赤字へ下方修正した。
同社によれば、昨年9月に発生した個人情報漏洩事故の影響が、従来予想を大きく上回ったためで、売上高の減少に加え、事故対応の影響により販管費の増加が響いたという。
売上高は345億円と予想しており、従来予想を44億円(12.8%)下回った。大きく落ち込んだ原因として、事故が解決するまでの間、商談が停滞したためで、同社では、3月に事故があった取引先の自治体と最終決着にいたり、現在商談状況は正常化したとしている。
問題となった個人情報漏洩事故は、同社元社員が在職中に社内ルールに違反し、自宅へ取引先自治体の個人情報を持ち帰り、昨年9月に可燃ゴミとして処理していたというもの。
同社では、物理的対策や教育、業務改革など、セキュリティの見直し、改善を実施し、同事件において業務を委託していた草加市より事故再発防止に取り組みについて評価を得たという。また、同じく業務を委託していた八潮市からは有識者により再発防止についてアドバイスを受け、セキュリティ管理体制を許可した。また、一部では指名停止処分となったが、現在処分期間はすべて終了したとしている。
(Security NEXT - 2005/04/07 )
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