Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Tomcat」に5件の脆弱性 - 重要度はいずれも「低」

「Apache Tomcat」に複数の脆弱性が含まれていることがわかった。いずれも悪用は難しいとされているが、アップデートがリリースされている。

悪意あるアプリケーションにおいて、セキュリティマネージャーをバイパスできる「CVE-2016-6796」「CVE-2016-5018」をはじめ、あわせて5件の脆弱性が判明したもの。

両脆弱性のほか、情報漏洩の脆弱性「CVE-2016-6794」、アクセス制限の不備「CVE-2016-6797」、タイミング攻撃が可能となる「CVE-2016-0762」へ対処した。いずれの脆弱性も、重要度は4段階中もっとも低い「低(Low)」にレーティングされており、悪用はきわめて困難とされている。

Apache Software Foundationでは、脆弱性に対処した「同9.0.0.M10」「同8.5.5」「同8.0.37」「同7.0.72」「同6.0.47」をリリース。脆弱性情報のポータルサイトであるJVNにおいても、アップデートを呼びかけている。

今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2016-6797
CVE-2016-6796
CVE-2016-6794
CVE-2016-5018
CVE-2016-0762

(Security NEXT - 2016/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消