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サイバー犯罪組織間で抗争勃発 - APTグループにAPT攻撃

サイバー犯罪を行う組織間で、あらたな抗争が確認された。攻撃を確認したKaspersky Labは、「サイバー犯罪活動におけるあらたなトレンド」と分析する。

これまでも、サイバー犯罪組織が別の組織から情報を盗み出したり、縄張り争いが行われるケースが確認されているが、Kaspersky Labがあらたな活動を把握したとして内容を明らかにしたもの。

同社によれば、2014年にアジアで活動し、別名「RARSTONE」としても知られるサイバー犯罪グループ「Naikon」が、同じくアジアパシフィック地域で活動する別の小規模グループ「Hellsing」に対し、標的型攻撃をしかけていたもの。これに対して「Hellsing」が反撃。メールのやりとりを通じて「Naikon」の情報を収集、さらにマルウェアを送り付けるなど、組織間抗争となっている。

「Naikon」の調査を行っていた同社では、こうしたやりとりから「Hellsing」の活動を把握。攻撃対象は、「Naikon」に限らず20組織を攻撃対象としていたことが判明したという。その大半はマレーシアとフィリピンの政府組織や外交機関であり、インドやインドネシア、米国においても攻撃を検知したとしている。

(Security NEXT - 2015/04/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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