Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

次期OS「Windows 9」に便乗するサイバー犯罪者 - マルウェアや情報詐取に注意

まもなく登場すると見られるMicrosoftの次期OS「Windows 9」に便乗し、マルウェアを配布したり、情報を騙し取る攻撃が発生している。

トレンドマイクロが確認したもので、検索サイトより誘導するケースでは、未発表である「Windows 9」の開発者向けプレビュー版などとして、ファイルをダウンロードさせる手口だった。

同社によれば、問題のファイルは、さまざまなユーティリティソフトをバンドルするなど改造をくわえた「Windows 7 SP1」のインストーラだったという。マルウェアは含まれていなかった。

しかし、ダウンロードするとユーザーは別のサイトへ誘導され、アドウェアである動画ファイル管理ソフトをダウンロードさせるしくみだったという。

同社では、これ以外にも「Windows 9」に便乗するケースを確認しており、アドウェアの配布や、電話番号を騙し取るフィッシングに悪用されていた。

これまでも、サイバー犯罪者がインターネットで注目されている話題を悪用するケースはたびたび発生していることから、同社は「Windows 9」に関しても、便乗する動きが今後さらに活発化するのではないかと懸念を示しており、海賊版やフリー版を装うケースなども含め、注意するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2014/09/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

災害に便乗する「なりすましメール」に注意呼びかけ - 日本赤十字
女性向け人気衣料ブランドの偽通販サイトに注意 - SNS広告から誘導
臨時IDカードで知人住所を取得、待ち伏せ職員を処分 - 仙台市
フィッシングの報告が増加、悪用されたURLは大幅減
「処理水放出」に便乗するフィッシング - 「1000万円を支払う」と偽サイトへ誘導
「ETC利用照会サービス」装うフィッシング - 自動解約機能に便乗
「ChatGPT」人気に便乗、悪意ある「Androidアプリ」に警戒を
フィッシング攻撃が公共機関メアドを悪用 - 迷惑メール例外設定に便乗か
「マイナポイント無効になる」とだますフィッシング攻撃に注意
米金融機関の破綻に便乗した詐欺に警戒を