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「サンプル百貨店」の会員情報46万件が流出 - 派遣社員が名簿業者11社に売却

試供品によるマーケティングサービスを提供している「サンプル百貨店」の会員情報46万3360件が、元派遣社員により名簿業者へ不正に売却されていたことがわかった。

同サイトを運営するルーク19によれば、リクルートスタッフィングの元派遣社員がアクセス権限を利用して会員データを業務用PCへデータを保存し、自宅に持ち帰っていたもので、データを独自に名簿を作成して名簿業者へ販売していたという。9月に複数の会員から勧誘電話を受けたとの指摘を受け、調査を行ったところ、10月16日に持ち出しによる流出が判明した。

流出した情報は、2010年8月6日までに登録していた同サービス会員の個人情報46万3360件。氏名や住所、生年月日、性別、年齢、血液型、電話番号、メールアドレスのほか、職業や職種、家族構成や自宅区分、世帯年収、クレジットカードの保有、保有するゲーム機、興味を持っている分野、購読雑誌、買い物時の性格、スポーツ傾向、利用する携帯電話会社など含まれる。

売却先となった名簿業者は11社にのぼり、その後不動産関連企業や出会い系サイト業者において、勧誘電話や迷惑メールの送信などに利用されている。同社では、名簿業者よりデータの返却を受け、データを保存したメディアの破棄についても同意書を取り付けたと説明している。

同社では会員に対して、不正な勧誘を受けた場合は、利用の停止を申し出て、同社カスタマーサポートまで連絡するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2010/11/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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