Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Magento」に深刻な脆弱性 - 定例外アップデートが公開

Adobe Systemsは、eコマースプラットフォーム「Magento」の深刻な脆弱性を解消するセキュリティアップデートを定例外でリリースした。商用版、オープンソース版のいずれも影響を受ける。

同社によれば、あわせて4件の脆弱性が明らかとなったもの。3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は2件。具体的には、パストラバーサルの脆弱性「CVE-2020-9689」、セキュリティ対策をバイパスされる「CVE-2020-9692」で、いずれも悪用されるとコードを実行されるおそれがある。ただし、悪用には管理者権限が必要。

また署名の検証がバイパスできる「CVE-2020-9690」や、クロスサイトスクリプティング(XSS)「CVE-2020-9691」など、3段階中2番目の「重要(Important)」とされる2件の脆弱性が判明している。

同社は、「Magento Commerce 2(旧Magento Enterprise Edition)」「Magento Open Source 2(旧Magento Community Edition)」に対し、脆弱性を解消した「同2.4.0」および「同2.3.5-p2」をリリースした。

同社は適用優先度についていずれも3段階中2番目にあたる「2」とレーティング。30日以内を目安にアップデートするよう利用者へ呼びかけている。

なお「Magento Commerce(旧Magento Enterprise Edition) 1.14」「Magento Open Source(旧Magento Community Edition) 1」については6月30日にサポートが終了しており、注意が必要。

(Security NEXT - 2020/07/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消