Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

OSSのシステム監視ツール「Pandora FMS」に深刻な脆弱性

システムやネットワークなどの稼働状況を監視できるソフトウェア「Pandora FMS」に深刻な脆弱性が明らかとなった。修正版がリリースされている。

仮想アプライアンスやDocker版に「OSコマンドインジェクション」をはじめ、アクセス制御の不備、任意のファイルがアップロード可能となる脆弱性、クロスサイトスクリプティング(XSS)など、複数の脆弱性が明らかとなったもの。脆弱性を悪用されるとリモートよりコードを実行されたり、権限の昇格が生じるおそれがある。

なかでも「CVE-2020-13854」は、米国立標準技術研究所(NIST)の脆弱性データベース「NVD」の共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」によるベーススコアが「9.8」、重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

同脆弱性は、「SSH」や「telnet」により接続するため、デフォルトでインストールされているプラグイン「Quick Shell」に存在。今回明らかとなった他脆弱性により事前にポートを開く必要があるが、root権限でコマンドを実行されるおそれがある。

(Security NEXT - 2020/06/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告