Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「IE」に未修正のRCE脆弱性、ゼロデイ攻撃も - 「Windows 7」にも影響

「Internet Explorer」に未修正の脆弱性「CVE-2020-0674」が存在し、すでに悪用されていることがわかった。サポート中の現行OSはもちろん、1月14日にサポートが終了したばかりの「Windows 7」なども影響を受けるという。

すでに非推奨となっているスクリプトを利用するサイトなどとの互換性を維持するため、「IE 9」以降に搭載されているスクリプトエンジン「jscript.dll」に、メモリ破壊の脆弱性が明らかとなったもの。デフォルトで使用するスクリプトエンジン「Jscript9.dll」は、脆弱性の影響を受けないとしている。

クライアントOSにおける同脆弱性の深刻度は「緊急」、サーバについては深刻度を「中」とレーティングした。サポートが終了した「Windows 7」や「Windows Server 2008」なども影響を受ける。限定的としているが、マイクロソフトでは、すでに脆弱性を悪用する標的型攻撃を把握しているという。

同社では、脆弱性を修正するセキュリティ更新プログラムの準備を進めるとともに、セキュリティアドバイザリを公開。「JScript.dll」へのアクセスを制限する一時的な回避策などアナウンスし、利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2020/01/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中