Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Mac向けZoom製ウェブ会議ソフトに脆弱性 - ウェブ閲覧でカメラ起動

Zoom製ウェブ会議ソリューションのMac向けクライアントソフトにおいて、特定のURLへアクセスさせるだけでウェブカメラを起動できる脆弱性が明らかとなった。同ソフトをアンインストールしている場合も影響を受けるという。

同ソフトにおいて、特定のURLへアクセスしたユーザーに対し、ビデオカメラをアクティブにして強制的にビデオ会議へ参加させることが可能となる脆弱性「CVE-2019-13450」が判明したもの。無効な呼び出しによってDoS攻撃が可能となる「CVE-2019–13449」もあわせて明らかとなった。

同ソフトは、APIによる操作が可能なウェブサーバがローカル環境で動作。クライアントをアンインストールしてもウェブサーバは削除されず、要求に応じてクライアントソフトが再インストールされるため、一度利用したユーザーは脆弱性の影響を受けるという。

同脆弱性は、セキュリティ研究者のJonathan Leitschuh氏が発見し、3月26日にZoomへ報告。報告後90日が経過したことから、7月8日に公開に踏み切った。同氏によれば、脆弱性の報告後、同社より金銭を提供するかわりに修正後も脆弱性を非公表とする提案を受けたが、断ったという。

(Security NEXT - 2019/07/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2026年1月開催の「JSAC2026」、参加登録がスタート
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消
駿河屋サイトの改ざん、監視ツールの脆弱性経由 - 侵害検知以降にも流出
「Apache bRPC」に深刻な脆弱性 - 悪意あるJSONでDoSのおそれ
仮想環境を狙うマルウェア「BRICKSTORM」 - 中国政府系攻撃者が悪用
海外子会社にサイバー攻撃、詳細を調査 - FCLコンポーネント
市内4校で端末紛失、一部で保存データが不明 - 葛飾区
入学手続き案内メールを誤送信、合格者のメアド流出 - 山口大