Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

11月のMS月例パッチ修正された脆弱性、中東のゼロデイ攻撃で悪用済み

マイクロソフトが11月の月例セキュリティ更新で修正した脆弱性「CVE-2018-8589」が、中東を標的とした攻撃で悪用されていたことがわかった。

問題の脆弱性「CVE-2018-8589」は、権限昇格の脆弱性。対象となるシステムにログオンする必要があるが、細工したアプリケーションより悪用することで権限の昇格が発生、攻撃対象のシステム上で任意のコードを実行できるという。

マイクロソフトでは、同脆弱性について「Windows 7」「Windows Server 2008」に影響があるとし、深刻度を4段階中2番目にあたる「重要」とレーティング、修正した。

脆弱性を報告したKaspersky Labによれば、中東を狙った限定的な攻撃で悪用されたもので、同社のエクスプロイト対策で検出。実証コードなどをマイクロソフトへ提供していたという。

なお、マイクロソフトの月例セキュリティ更新に関する本サイトの記事において、修正対象となった脆弱性の悪用は確認されていないとしていたが、誤りがあったとして謝罪、訂正している。

(Security NEXT - 2018/11/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ファイル転送ソフト「MOVEit Transfer」にDoS脆弱性 - 修正版公開
「VMware Tools」「Aria Operations」既知脆弱性、悪用事例の報告
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
「VMware Aria Operations」や「VMware Tools」に脆弱性 - 修正版を公開
「Kea DHCP」にサービス拒否の脆弱性 - アップデートが公開
「WordPress」のキャッシュプラグインにXSS脆弱性
プラネックス製モバイルルータ「ちびファイ4」に脆弱性
「Docker Compose」にパストラバーサル脆弱性 - 修正版を公開