Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe Acrobat/Reader」に51件の深刻な脆弱性 - あわせて100件以上を修正

Adobe Systemsは、WindowsおよびMac OS向けに「Adobe Acrobat」「Adobe Reader」のアップデートを公開した。あわせて100件以上の脆弱性を修正している。

今回のアップデートは、各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせて公開したもの。同社は公開に先立ち、事前予告を行っており、修正した脆弱性はあわせて104件にのぼる。いずれも悪用は確認されていない。

3段階中もっとも重要度が高い「クリティカル(Critical)」とレーティングされた脆弱性は51件。バッファオーバーフローや解放後のメモリへアクセスする「Use After Free」、域外メモリへの書き込み、型の取り違えなどの脆弱性で、悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがある。また権限の昇格が生じるセキュリティ機能がバイパスされる脆弱性も含まれる。

さらに1段階低い「重要(Important)」とされる域外のメモリを読み込むことで情報漏洩が生じる脆弱性53件へ対処した。

20180711_as_002.jpg
影響を受ける製品(表:Adobe Systems)

(Security NEXT - 2018/07/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消