Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Drupal」脆弱性、国内で1日あたり数万件規模のアクセス - 70カ国以上から

コンテンツマネジメントシステム(CMS)である「Drupal」の深刻な脆弱性「CVE-2018-7600」を狙ったと見られるアクセスが、国内において数万件単位で観測されていることがわかった。

「CVE-2018-7600」は、影響の大きさから別名「Drupalgeddon 2.0」とも呼ばれている脆弱性。3月28日に公開されたセキュリティアップデート「同8.5.1」「同7.58」で修正されたほか、サポートが終了したバージョンに対しても、「同 8.4.6」「同8.3.9」がリリースされている。

国内では警察庁もアクセスを観測していることを明らかにしているが、サイバーセキュリティクラウドが、同社サービス利用者より取得したログにおける攻撃の状況を分析したところ、数万件規模のアクセスログが残っていることがわかったという。

米国時間4月12日に実証コードが公開されたが、同社によると脆弱性を狙ったアクセスは翌日より増加。ピークを迎えた14日には、1日だけで約3万件のアクセスがあり、以降も断続的に続いている状況だという。

発信元のIPアドレスを国別に見ると、多い日で70カ国以上の国よりアクセスが行われていた。最多だったのが米国で37%。「エクアドル(14%)」「ベトナム(12%)」「ブラジル(7%)」が続いている。

20180420_cs_001.jpg
アクセス推移(グラフ:CSC)

(Security NEXT - 2018/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、脆弱性5件の悪用に注意喚起 -10年以上前の「Shellshock」関連も
NoSQLデータベース「Redis」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
IBMのデータ変換プラットフォームに深刻な脆弱性 - 修正版を提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「NVIDIA GPUディスプレイドライバ」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Kibana」に複数のXSS脆弱性 - 「CrowdStrike」との連携ツールにも
「GitLab」にアップデート - 脆弱性4件を解消
米当局、「Grafana」の既知脆弱性に対する攻撃に注意喚起
ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto