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約6割のCISOが非役員 - 「課長級以下」も12.5%

経営層が「CISO」に重視する役割として、一部技術的な役割の兼務もあるが、75.3%が経営、事業的役割を重視すると答えた。

しかし、実際の具体的な役割を見ると、技術的なセキュリティ対策の検討や実施、運用する役割など「セキュリティ対策」が86.3%、リスクの分析や法令遵守の監査を行う「リスク管理」が73.0%と実務的な役割が多い。

事業推進におけるセキュリティ対策を検討、実装する「事業貢献」や、セキュリティ予算の策定、構築、運営、人材確保など含めたセキュリティガバナンス体制の計画を担う「コーポレートガバナンス」など、経営、事業的役割を有する割合を見ると、「事業貢献」が49.8%、「コーポレートガバナンス」が36.5%。

いずれも半数に届いておらず、重視する役割と実際に有する役割に乖離が見られた。

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CISOなどが実際に有する役割(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2018/03/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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