Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2017年4Q、不正送金マルウェアが1.6倍に - 年初の70倍

2017年第4四半期は、いわゆる不正送金マルウェアが前四半期の1.6倍に拡大した。同年第1四半期と比較すると70倍にあたる数字だという。

Dell Technologiesのセキュリティ部門であるRSAが、オンラインバンキングを狙うトロイの木馬について同社における認知状況を取りまとめたもの。

同四半期に同社が把握したバンキングトロジャンの亜種は1万316件。前四半期の6386件から60%増となった。272件だった同年第1四半期の約70倍に拡大している。

20180312_em_001.jpg
オンラインバンキングを狙うトロイの木馬の件数(グラフ:EMC)

トロイの木馬による通信に使用されたURLとして1万1964件を認知。通信先URLについても増加傾向が続いており、前四半期の8180件を上回った。同年第1四半期と比較すると約60倍の水準だという。

20180312_em_003.jpg
亜種別の割合(グラフ:EMC)

亜種を種類を見ると、「Trickbot」が87%と突出。続いて多い「Bugat(8%)」の10倍以上が流通していた。

「Trickbot」は同年第2四半期以降、活発な動きを見せているという。

ホスト国を見ると、「ロシア」がトップ。前四半期も38%でトップだったが、42ポイント増となり、70%を占めている。

調査開始以降トップが続いていた「米国」は、前四半期に20%でロシアに首位を譲ったが、今回はさらに13ポイント減となる7%まで縮小。1割を切っている。

20180312_em_002.jpg
バンキングトロイジャンの通信先URLの件数(グラフ:EMC)

(Security NEXT - 2018/03/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2018年2Q、攻撃検知数が前期比20.9%増 - カスペまとめ
2018年2Q、TCP 80番ポート宛てのパケットが増加 - 「Mirai」影響で
約2割の企業がサイバー犯罪被害 - 国内では知財被害目立つ
2018年2Qの「標的型攻撃メール」は43件 - 「CVE-2017-11882」の悪用目立つ
不正送金マルウェア「Ursnif」の検出が急増 - コインマイナーは大幅減
ビジネスパーソンの3割が「ランサムウェア」を認知 - 内容理解は1割強
6月のマルウェア検出、3割弱減 - 「MS17-010」悪用が増加
2017年度「標的型攻撃」 は幅広い分野が標的に - 「ANEL」「Taidoor」「PLEAD」などのツールを悪用
2018年2Qのインシデント件数は減少 - サイト改ざんなどは増加
2017年4Qの新種マルウェア、6336万件で過去最悪 - ランサムも大幅増加