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「WannaCrypt」のトラブル相談、週明け15日に急増

新種のランサムウェア「WannaCrypt」が確認され、国内外で被害が発生している問題で、週明けとなる5月15日、相談窓口を設置している情報処理推進機構(IPA)には、早くも多くの相談が寄せられている。

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ランサムウェアの相談状況(グラフ:IPA)

同マルウェアは、「WannaCrypt」のほか、「WannaCryptor」「WanaCrypt0r」「Wanna Decryptor」「WannaCry」「WCry」といった名称で呼ばれることもあるランサムウェア。

「SMB v1」に関する既知の脆弱性「CVE-2017-0145」を用いて感染を拡大する機能を備えており、セキュリティ機関やセキュリティベンダーでは注意を呼びかけている。

同機構によれば、週明けとなる同月15日は、正午の段階ですでに26件の相談が寄せられているという。同月は14日までの2週間に寄せられた相談は4件で、ゴールデンウィークが重なったこともあるとはいえ、わずか半日だけで6.5倍にのぼる相談が寄せられたことになる。

2017年以降の状況を見ても、1月以降は10件前後で推移しており、大きく上回っている。

(Security NEXT - 2017/05/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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