「Apache Struts 2」に深刻な脆弱性、すでに攻撃も - 早急に対策を
ウェブアプリケーションのフレームワークである「Apache Struts 2」に、リモートよりコードが実行可能となる深刻な脆弱性「CVE-2017-5638」が含まれていることがわかった。

脆弱性の概要(図:IPA)
ファイルのアップロード処理に「Jakartaマルチパートパーサー」を用いている場合、「Content-Type」の処理に脆弱性「CVE-2017-5638」が存在。リモートより任意のコードが実行されるおそれがある。
情報処理推進機構(IPA)によれば、攻撃コードや、同脆弱性が悪用されたとみられるケースが確認されており、すでに被害も発生しているという。
またNTTセキュリティ・ジャパンでは、特定のIPアドレスから多数組織に対して脆弱性に対する攻撃が展開されていると報告。脆弱性を悪用することで容易にサーバへ侵入が可能であるとして警鐘を鳴らしている。
Apache Software Foundationでは、脆弱性へ対処した「同2.3.32」「同2.5.10.1」をリリース。また「Jakartaマルチパートパーサー」以外のマルチパートパーサーを実装することで脆弱性の悪用を回避できるとしている。
(Security NEXT - 2017/03/08 )
ツイート
PR
関連記事
ファイアウォール基盤「PAN-OS」に判明した脆弱性2件を修正 - Palo Alto
CrowdStrikeのWindows向け「Falconセンサー」に複数脆弱性
「Flowise」のRCE脆弱性 - 旧版に影響と説明
「Tenable Security Center」に脆弱性 - 権限外の操作が可能に
米当局、「Zimbra」の脆弱性に注意喚起 - 軍関係狙うゼロデイ攻撃も
「AWS Client VPN」に権限昇格の脆弱性 - macOS版のみ影響
IBMのアクセス管理製品に深刻な脆弱性 - アップデートを提供
「Nagios Log Server」に複数脆弱性 - 3月の更新で修正
「Chrome」にアップデート、脆弱性3件を修正
「Unity」ランタイムに脆弱性 - 利用アプリは要再ビルド