2017年3月に「RHEL4/5」や「CentOS 5」がサポートを終了
Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」の一部バージョンが、2017年3月31日にサポートの終了を迎える。同製品の利用者はもちろん、派生OSとして人気がある「CentOS 5」なども同日にサポートが終了するため、注意が必要だ。
「Red Hat Enterprise Linux」に関しては、2017年3月31日に「同4」の延長サポート、「同5」の通常サポートがあわせて終了を迎える。サポート終了後は、脆弱性が発見されても修正パッチが提供されなくなる。
「同5」に関しては、「延長ライフサイクルサポートアドオン(ELS)」が用意されているため、同サブスクリプションサービスを契約することにより、2020年11月30日までサポートを継続することが可能。
一方、延長サポートが用意されない派生OSなどは注意が必要だ。無料で利用できる互換OSとして人気がある「CentOS 5」も同日にサポートを終了。PBXをはじめ、同OSをベースとしたディストリビューションがアプライアンスのOSとして採用されているケースもあり、影響が懸念される。
今回の問題について、脆弱性が修正できなくなり、外部から攻撃を受けるリスクが高まるとして、継続利用を避けるよう情報処理推進機構では利用者へ注意喚起を行っている。
またOSのバージョンアップについては、ミドルウェアのバージョンアップも同様に必要となるケースが多く、アプリケーションの動作に影響を及ぼす可能性があると指摘。なかでも「RHEL 7」に関しては、64bit版のみとなり、移行の際に大規模な改修が必要となる場合があるとして、注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/12/07 )
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