Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

BPGファイルを処理する「libbpg」に脆弱性 - ファイル処理でコード実行のおそれ

画像フォーマット「BPG(Better Portable Graphics)」を処理する際に利用するライブラリ「libbpg」に脆弱性が含まれていることがわかった。セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

同ライブラリの一部バージョンに、メモリの境界外へ書き込みを行う脆弱性「CVE-2016-5637」が含まれていることが判明したもの。細工したファイルを同ライブラリで処理すると、サービス拒否が発生したり、任意のコードを実行されるおそれがある。

現在、最新版である「同0.9.7」から「同0.9.5」までに脆弱性が存在することが判明しているが、他バージョンも影響を受けるおそれがあるという。

米時間7月12日の時点で、脆弱性を根本的に修正する手段は提供されていない。セキュリティ機関では、ImageMagickの利用者などに向け、脆弱性の影響を受けないようセキュリティポリシーの変更など緩和策を講じるよう注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/07/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消