Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

【Hacking Team問題】流出判明以前に日本へゼロデイ攻撃 - 内偵ツール利用か

イタリアのセキュリティベンダーであるHacking Teamから、脆弱性に関する情報が外部へ流出し、エクスプロイトキットへの悪用などが広がっているが、今回の流出が明らかとなる以前より、同脆弱性を悪用したゼロデイ攻撃が日本に対して行われていた可能性があることがわかった。

問題の脆弱性「CVE-2015-5119」は、Hacking Teamのハッキングスイート「Remote Control System(RCS)Galileo」で利用されていたもので、同ツールは、政府や法執行機関などへ販売されている。

Hacking Teamから流出した情報は、7月5日前後に公開されたが、米Trend Microによれば、それより以前となる7月1日に検知した一連の攻撃のなかで、脆弱性が悪用されていることが判明したという。

6月下旬より展開されていた限定的な標的型攻撃で用いられたもので、同コードへ韓国や日本からアクセスが行われていた。流出したものと類似したエクスプロイトコードを用いており、Hacking Teamの内偵ツールにより作成されたコードであると同社では分析している。

(Security NEXT - 2015/07/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を
「React」脆弱性、実証コード公開 - 悪用リスクが上昇
「GitLab」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
「Apache HTTPD」にアップデート - 脆弱性5件を解消