Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

対重要インフラの標的型攻撃で狙われる主要30の脆弱性

セキュリティ機関が、重要インフラ業者を対象とした標的型攻撃で使われるリスクの高い脆弱性のリストを取りまとめた。既知の脆弱性を利用しており、対策を講じるよう呼びかけている。

「Canadian Cyber Incident Response Centre(CCIRC)」による検証をもとに、カナダ、ニュージーランド、イギリス、オーストラリアのサイバーセキュリティセンターが協力して緩和策トップ4をまとめ、さらにUS-CERTがトップ30の脆弱性を選出した。

「Windows」や「Internet Explorer」「Office」などMicrosoft製品から16の脆弱性をピックアップ。Adobe Systemsの「Flash Player」や「Adobe Reader」「Adobe Acrobat」など11の脆弱性のほか、Oracle Javaに関する2件の脆弱性やOpenSSLの脆弱性についても注意する必要がある。

いずれも既知の脆弱性であり、セキュリティパッチの適用により修正が可能。また総合的な緩和策として、「ホワイトリストによるアプリケーションの実行制限」「JavaやPDFビューア、Adobe Flash Player、ウェブブラウザ、Officeに対するパッチの適用」「OSに対するパッチの適用」「管理者権限の利用を必要最低限にする」などを実行するよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2015/05/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
「CentreStack」「CWP」脆弱性の悪用に注意喚起 - 米当局
米当局、「XWiki Platform」「Aria Operations」脆弱性を悪用リストに追加
米当局、「WSUS」脆弱性で対象サーバの特定や侵害監視を呼びかけ
資産管理製品「IBM MAS」に深刻な脆弱性 - 修正を強く推奨
製造業向けシステム「DELMIA Apriso」の脆弱性攻撃に注意 - 直近3カ月で3件
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 10月のアップデートで修正済み
MS、「Windows Server」向けに定例外パッチ - 米当局が悪用確認
端末管理製品「LANSCOPE」の脆弱性狙う攻撃に注意喚起 - 米当局