Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

元代理店従業員のパソコンから情報流出 - 生損保3社

三井住友海上火災や三井住友海上あいおい生命、日新火災の生損保3社は、代理店関係者から法人や個人顧客の契約情報が外部へ流出したことを明らかにした。

20150420_ms_001.jpg
二次被害が発生する可能性が低くなったとして事故を公表した三井住友海上火災

三井住友海上火災に対して、3月11日に顧客から問い合わせがあり、調査を行ったところ流出が判明したもの。広島県内の代理店関係者が個人で所有するパソコンへデータを保存し、機器の設定に問題があったことから、外部から閲覧できる状態となっていた。

流出したのは、三井住友海上火災の顧客情報366件をはじめ、三井住友海上あいおい生命の28件、日新火災の43件。同関係者は、三井住友海上火災と三井住友海上あいおい生命の代理店で募集人として働いていたが、すでに退職しており、現在は日新火災で代理店主を務めているという。

契約者によって流出した情報は異なるが、契約者の氏名や住所、電話番号、生年月日のほか、口座情報や免許証暗号、契約内容、ケガの状態といった保険事故に関する情報なども一部含まれる。

生損保各社は、今回の問題を受けて検索エンジンへ削除を依頼。すでに検索できない状態であり、二次被害が発生する可能性が減少したとして、事故を公表した。関連する顧客へ事情の説明や謝罪を行っているが、流出した情報の不正利用についても確認されていないという。

(Security NEXT - 2015/04/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

従業員が退職時に顧客情報を持出、転職先で使用 - プルデンシャル生命
個情委、人事労務サービスのMKシステムに行政指導 - 報告は3000件超
神戸市、個人情報の不正操作で職員処分 - 保険料増額の通知から発覚
組合加入事業所の個人情報を他社へ誤提供 - 土健保
案内メール誤送信で事業所担当者のメアド流出 - 協会けんぽ
組合員情報含むUSBメモリを紛失、データは暗号化 - 建設連合国保組合
個人情報含む診療報酬の返還に関わる書類を紛失 - 新潟県
手続き案内と勘違い、個人情報含むファイルを誤送信 - 高知労働局
委託先医療機関が他社の健診結果を誤送付 - ITS健保
代理店向けシステムのアクセス権限に設定ミス - Chubb損保