Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

ASUS製無線LANルータに脆弱性 - ページ閲覧でOSコマンド実行のおそれ

ASUS製の一部無線LANルータに複数の脆弱性が含まれていることがわかった。管理画面にログインした状態で細工されたページを閲覧すると、OSコマンドが実行されるおそれがある。

脆弱性情報のポータルであるJVNによれば、脆弱性が含まれるのは、ASUS Japanの無線LAN製品「RT-AC87U」「RT-AC68U」「RT-AC56S」「RT-N66U」「RT-N56U」の一部ファームウェア。

管理画面に「OSコマンドインジェクション」の脆弱性「CVE-2014-7269」が存在し、ログイン権限を持つユーザーによって任意のOSコマンドを実行されるおそれがある。

またこれら製品には、クロスサイトリクエストフォージェリの脆弱性「CVE-2014-7270」も存在。両脆弱性の組み合わせにより、管理ページへログインしたユーザーを細工されたページに誘導することで、OSコマンドを実行させる攻撃が可能となる。

脆弱性を修正したファームウェアが公開されており、ASUS Japanやセキュリティ機関では、適用を呼びかけている。今回明らかとなったいずれの脆弱性も、酒井雅志氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

(Security NEXT - 2015/01/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明
「OpenShift GitOps」に権限昇格の脆弱性 - クラスタ掌握のおそれ
CiscoやSonicWallのゼロデイ脆弱性悪用に注意喚起 - 米CISA
「Node.js」のアップデートが再延期 - 年明け2026年1月7日を予定
SonicWallのリモートアクセス製品「SMA1000」にゼロデイ脆弱性
「Apache Airflow」の開発用拡張コンポーネントにRCE脆弱性
NVIDIAのロボティクスやAI開発向けシミュレーション基盤に脆弱性
Ciscoのメールセキュリティ製品にゼロデイ攻撃 - 構成や侵害状況の確認を
Fortinet複数製品の認証回避脆弱性、悪用が発生 - 設定確認を
「Apache Commons Text」旧版に深刻な脆弱性 - 「FileMaker Server」に影響