MS、深刻度「重要」の月例パッチ4件を公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
日本マイクロソフトは、2014年最初の定例アップデートを実施し、4件の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。2013年11月に悪用が確認されたゼロデイ脆弱性の修正も含まれる。
今回公開されたプログラムは、4段階中2番目に深刻とされる「重要」のプログラム4件。10日に公開された予告どおり、深刻度「緊急」のプログラムはなかった。
Windows向けのプログラムは、「Windowsカーネル」の脆弱性を修正する「MS14-002」と、「Windowsカーネルモードドライバ」の脆弱性に対処した「MS14-003」の2件。いずれも細工されたプログラムを実行すると、特権の昇格が生じる可能性がある。
「MS14-002」で修正された「CVE-2013-5065」は、「NDProxyコンポーネント」に存在し、すでに公開されている脆弱性。「Windows XP」や「Windows Server 2003」に影響があり、2013年11月には、脆弱性を悪用した標的型攻撃が確認されている。
「MS14-001」は、「Word」および「Office Web Apps」に含まれる3件の脆弱性に対応。「Word Viewer」「Office 互換機能パック」なども影響を受ける。一部ソフトウェアについては、複数の更新プログラムパッケージが用意されており、手動で適用する場合は注意が必要。
また「MS14-004」では、非公開で報告された「Microsoft Dynamics AX」の脆弱性1件を修正している。悪用されるとサービス拒否に陥る可能性があるという。
(Security NEXT - 2014/01/15 )
ツイート
PR
関連記事
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
