Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IPA、脆弱性検出技術「ファジング」の活用ガイドを公開 - 実証実験では深刻な脆弱性を発見

情報処理推進機構(IPA)は、脆弱性を検出する技術「ファジング」の活用方法をまとめたガイドをウェブサイトで公開した。

120328ip_01.jpg
ファジング活用の手引き

ファジングは、ソフトウェアへ問題を起こす可能性があるさまざまなデータを入力し、脆弱性を発見する技術。一部企業は同技術を活用しているものの、国内では普及が進んでおらず、同機構では2011年8月から「脆弱性検出の普及活動」を展開している。

今回公開した「ファジング活用の手引き」は、ファジングの効果や実践方法など開発部門や品質保証部門の担当者向けにノウハウを集約。1日程度でテストを実施できる手軽なオープンソースのソフトウェアなどを紹介している。

同資料では、実際に同機構が実施したファジングの実証結果を収録。ブロードバンドルーター6機種に「ファジング」を実践したところ、3機種から深刻な脆弱性を含むあわせて6件を検出した事例なども含め、わかりやすく説明している。

(Security NEXT - 2012/03/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
先週注目された記事(2024年4月14日〜2024年4月20日)
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
AIシステムの安全な実装運用に向けたガイダンスを公開 - 米政府ら