Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、Windows Phoneに脆弱な証明書を失効させる更新プログラムを提供

日本マイクロソフトは、マレーシアの認証局である「DigiCert Sdn. Bhd」が脆弱な証明書を発行した問題で、モバイルデバイス向けに証明書を失効させる更新プログラムをリリースした。

同問題は、同認証局が脆弱な512ビットの暗号鍵を利用して22件の証明書を発行したことが2011年11月に判明したもの。暗号鍵が破られた場合、不正な証明書によるなりすましや中間者攻撃が発生するおそれがある。

「Windows」については、問題判明直後より更新プログラムを提供しているが、今回、「Windows Mobile 6.x」「Windows Phone 7」「同7.5」向けに、同認証局の信頼を失効する更新プログラムの提供を開始した。

同認証局は、「Entrust」「GTE CyberTrust」の下位認証局のため、2件の中間証明書を失効させることにより対応する。

なお米国に類似した名称の認証局「DigiCert」があるが、今回問題が発生したマレーシアの「DigiCert Sdn. Bhd」とは一切関係がないとしており、影響を受けない。

(Security NEXT - 2012/01/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「PuTTY」に脆弱性、「WinSCP」「FileZilla」なども影響 - 対象の旧鍵ペアは無効化を
Ivanti製モバイル管理製品「Avalanche」に深刻な脆弱性 - 一部PoCが公開済み
サードパーティ製ソフトに起因する脆弱性7件を修正 - Atlassian
「MS Edge 124」がリリース、脆弱性17件を修正
「PAN-OS」脆弱性への攻撃、国内でも被害報告
「ClamAV」にクリティカルパッチ - サービス拒否の脆弱性など修正
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「PAN-OS」脆弱性、攻撃条件を修正 - 一部緩和策が「効果なし」に
「PAN-OS」脆弱性に対する攻撃が増加 - コマンドで悪用試行を確認可能
「PAN-OS」脆弱性の詳細や悪用コードが公開済み - 攻撃拡大のおそれ