Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

総務省、無線LAN傍受でグーグルに行政指導 - データ削除や再発防止求める

総務省は、市街地で無線LANの通信を受信、記録していたグーグルに対し、電気通信事業法における「通信の秘密」の侵害につながるおそれがあったとして、行政指導を行い、再発防止策などの報告を求めた。

2010年5月に米Googleが情報収集の事実を公表したことを受け、同省が電気通信事業法にもとづいて日本法人であるグーグルへ事実関係を確認したところ、侵害のおそれが判明し、行政指導を行ったもの。

同社は、2007年12月から日本国内において、地図サービスのために車両「ストリートビューカー」で市街地を撮影。その際に、車両に搭載してあった無線受信装置で無線LAN経由の通信を受信、その一部を記録していた。

同社は誤って通信本文を受信、記録していたと説明。閲覧、使用は行っておらず、米Googleにおいてアクセス制限をかけて保管しており、すでに収集を停止していると同省へ報告している。

同省では、関連する通信記録の削除と再発防止や法令遵守の方策について策定するよう同社へ指導するとともに、経緯、対応状況、再発防止策の日本語による周知を求めている。

(Security NEXT - 2011/11/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「ConnectWise Automate」に悪用リスク高い脆弱性 - 早急に対応を
USBメモリを紛失、発信機履歴から誤廃棄の可能性 - 福井大病院
Amazon関連ドメイン取得、3週間で700件以上 - プライム感謝祭を標的か
一部サーバでランサム被害、データ転送量は限定的 - HAホールディングス
「Firefox 136」がリリース - ESR版では「クリティカル」脆弱性を修正
「Firefox」にアップデート - Chromeゼロデイの類似脆弱性に対処
外部からの攻撃でシステム障害、一部授業に影響 - 中村学園大
笹だんごの通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
フィッシング報告約19万件 - URLは前月比1割減
ポケモングッズ通販に不正ログイン - 会員情報の改ざんも