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ツールキット背景にフィッシング攻撃が増加 - W杯関連やマルウェア付きスパムも

シマンテックは、6月のスパムメールの動向をまとめた月例スパムレポートを発表した。ワールドカップ関連のスパムや詐欺サイトが目立ったほか、マルウェア付きスパムの急増も観測された。

同レポートは、同社が調査用に用意した200万件のアカウントを使用し、世界20カ国から収集したメールから、スパムに関する傾向を分析したもの。6月の全流通メールに占めるスパムの割合は88.32%で、5月の89.81%とほぼ同水準の推移となった。

一方、フィッシング攻撃は約25ポイントの目立った増加を見せた。フィッシングツールキットを使って作成されたフィッシングサイトは倍増し、5月から123ポイントの増加。

特定URLに対する攻撃は12ポイント増加するなど、全体的な増加傾向が見られたなか、URLにIPドメインが含まれるフィッシングサイトだけは約2ポイントの減少を見せた。

(Security NEXT - 2010/07/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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