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ツールキット背景にフィッシング攻撃が増加 - W杯関連やマルウェア付きスパムも

6月で最も目立った動きを見せたのは、ワールドカップ関連の攻撃だった。関連する単語が件名に含まれるスパムの数量は、2006年の前回大会時の約9倍にのぼるという。

また、有名なオンラインゲームを騙ったフィッシングサイトでは、「FIFA ワールドカップ2010」の記念キャンペーンとして無料版ゲームを提供すると装い、ユーザーにアカウント情報を入力させようとした。

さらに6月の特徴として、マルウェア付きスパムの増加を挙げている。これまで急増が観測された期間でも、スパム全体の3%を超えることはなかったが、13日には全体の12%を占めるまで増加。原因となったのがOutlookのセットアップ通知を装ったスパムで、件名トップ10の2位にランクインしている。

このほか、医療関連の画像スパムや、Googleが運営するSNS「Orkut」を装ったフィッシングサイトにおける、記念日に便乗した攻撃などが頻繁に確認されている。

(Security NEXT - 2010/07/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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